推し作品について語る会~戯言シリーズ編~

戯言シリーズ、とは。
化物語』や『掟上今日子の備忘録』などを執筆している西尾維新先生のデビュー作、『クビキリサイクル』を含めたシリーズのことである。


こんにちは、椎野です。


今回は推しジャンルを語ります。第1回目です。タイトルのままです。たぶんすごく長文になります。
対戦よろしくお願いします。

記念すべき第1回目は、私が愛してやまない戯言シリーズです。
主人公いーちゃんが、様々な事件に巻き込まれながら、時に解決し時に引っ掻き回しながらヒロインの友と生きていくお話です。
基本的にミステリーですが、恋愛もバトルもなんでもアリなバラエティに富んだ作品です。

布教ぽく見えますが私の自己満足の塊なので、読み流して頂いても構いません。バンバン専門用語とか出ます、たぶん。
気になったら見てみてください、くらいの気持ちです。

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私がこのシリーズと出会ったのは、小学4年生のとき。
当時、月に1冊小説を買ってもらえるという制度の家に生きていた私は、本屋さんでめちゃくちゃ可愛い女の子に出会います。

それがこの子、玖渚友です。

サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し (講談社文庫)

はいかわいい。(これ見えてるのか??)
先日のブログで、私を二次元に突き落としたのは青髪ツインテールと書きましたが、正しくこの子です。すべての戦犯です。
私はこのイラストがすべての始まりでした。

玖渚は戦闘能力こそ低いですが、圧倒的な記憶力とインターネット系の技術力の高さ、そして権力を持っています。
そしてとてもかわいいヒロインです。びっくり。

私最初この本を見た時シリーズものだと思わなくて、サイコロジカル上から読み始めました。(実はこれはシリーズ4作目だった)
一応本ごとに完結するようには書かれていたので、読めないことはなかったけれど、誰やねんってキャラもまあまあいました。(それはそう)

もしこれから読む人がいれば、気をつけて欲しいです。戯言シリーズの1作目はクビキリサイクルです。アニメ化もされてます。続編も期待してます。


私はこのシリーズに、いろいろな性癖を叩き込まれました。
ロリ、ショタ、BLにGL、異性装……などなど。
すごい。性癖のオンパレードですね。

あとは当時まだ小学生だったので、読めない漢字や意味がわからない諺や熟語が多く、単純に国語の勉強もできました。
ありがとう、西尾せんせ。

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ここで、私の推しキャラベスト3について語るコーナーを始めたいと思います。ぱちぱち。
この作品にいたっては、好きなキャラがブレてないので有難い。そしてキャラ数も多く老若男女居るので絶対推しキャラが見つかると思います、たぶん。

以下、ネタバレ含みます。

それでは。

第3位、紫木一姫(ゆかりき いちひめ)

クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 (講談社文庫)

姫ちゃん。公式で姫ちゃん呼びなので、呼びまくります。
私の敬語ロリ好きはここから始まりました。
この子の場合は適当な間違ってる系敬語だけど。もともと後天的な障害の持ち主で言語能力の弱さと体の成長が止まってます。
化物語がわかるなら、八九寺真宵ちゃんを思い浮かべてください。そうしたらあの子を人間にして戦闘能力を足してリュックを引いてください。6割くらいは姫ちゃんになります。
は~~~かわいい。まずかわいい。そして強い。かわいい。
武器はいろいろな糸、いつもポシェットを持ち歩いてその中に閉まってます。

彼女は第3作目で出てくる子なのですが、その中では鍵を握っている、所謂キーパーソンです。
全寮制の学校に通っている姫ちゃんは、その学校を抜け出したいといーちゃんの知り合い、哀川潤さんに依頼します。
そして初対面なのにいーちゃんのことを師匠って呼びます。師匠って…師匠って……!!いいですねえ……
師弟関係って尊いですよね。姫ちゃんはその後はいーちゃんのために動きます。辛辣なことも言うけど、基本的には師匠大好きっ子になります。

でもこの子に関してはしんどい、の気持ちもあります……。性格の天真爛漫さはいーちゃんの1番である玖渚友を反映させたもの。師匠呼びも、姫ちゃんに戦い方を教えた人を投影してしまったからこそのもの。なんだか、本当の自分がどこにいるのかが分からなくなっちゃっている感じです。
でも最後までいーちゃんの前では明るくて元気で、幸せそうな姫ちゃんでいました。まあ、全部過去形なんですけどね。


第2位、匂宮出夢(におうのみや いずむ)

零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 (講談社文庫)

左の子です。出夢くん。
22歳の女の子の体だけど、精神は18歳男の子。そして、妹として理澄ちゃんという16歳の女の子の精神も持っています。この時点でややこしい。
画像はセーラー服を着ているんですが、本編では拘束衣を着ています。

職業は殺し屋さん。出夢くんは実戦担当、理澄ちゃんが調査担当。
殺し名の序列1位、匂宮雑技団の一員です。
すんごく強いし、すんごく弱い。それがこの子たちです。

基本的に狂ってますが、重度のシスコンで理澄ちゃんのことが大好きです。いーちゃんにも理澄ちゃんと仲良くしてあげて、って言ってるくらいには。
そしてそんないーちゃんの肋骨もボキボキしますし、たぶんいーちゃんがまもとに戦ってるシーンは出夢くんとの戦闘シーンだったりします。
かっこいい。
武器は自分の腕。そして戦闘は1日1時間と制限をかけてます。そのための拘束衣なんですよね。

あとは戯言シリーズの中でも割とお色気担当の方でもあります。
「性欲と殺戮の塊」と称されるくらいには。なんか彼によっていろんな性癖を教えられたような気がします。

戦闘狂いだけど、それなりに物事も考えられるタイプの狂っている人なので、とても人間味があります。
私は出夢くんの笑い方も好きです。ぎゃはははって笑います。可愛いじゃんそんなの。

そして、このお話の中で姫ちゃんとも戦いますが、ここで姫ちゃんは死んじゃいます。
初めて読んだときは泣きました。推しのキャラが初めて亡くなった瞬間でした。
でも出夢くんと戦ってくれてありがとうの気持ちです。
これがよく分からんモブキャラだったらやるせない気持ちになってました。


第1位、零崎人識(ぜろざき ひとしき)

零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 (講談社文庫)

はい、人識くんです。
戯言シリーズ通ってる女オタクなら1回は彼を好きになります。たぶん。
名言製造機と勝手に呼んでます。

人間失格
殺し名序列3位、零崎一賊の殺人鬼さん。しかも唯一殺人鬼同士から生まれた生粋の殺人鬼さん。
斑に染めた髪、ピアス、派手な服、身長は150cmくらい、全身にナイフを仕込んでます。好きなタイプは背の高い年上のキレイな人。そして甘党。

決めゼリフは「傑作だぜ」
戦闘開始前は「殺して解して並べて揃えて晒してやんよ」
って言う。今思えば厨二の塊だけど、当時はこれもかっこよさの1つだったなあって思う。

2作目の『クビシメロマンチスト』で初登場して、そのあとの派生作品である人間シリーズでは主役も務めてます。供給がすごい。

いーちゃんとは鏡写しな存在で、初めて会ったときは人識くんは絶賛連続殺人事件を起こしてる最中でした。というかいーちゃんが次の標的でした。
強いんか強くないんかよく分からないけど、人類最強な哀川潤さんに怪我を負わせるくらいには強い…はず……(別作品では人識くんともう1人で挑んでもけちょんけちょんだったっていうシーンもあったけど)
でも潤さんも評価はしてたから、やっぱり強いとは思われます。

本編ではいーちゃんのことはそこまで気にしてないよ、と振る舞いつつもピンチなときには駆けつけてくれます。
出夢くんが初登場の刊では一瞬死亡説も出てましたが、そのあとのいーちゃんピンチ時に再登場します。もしかしていーちゃん大好きやん。

軽薄だけど意外とちゃんと物事を考えてる。
身軽に戦う姿もかっこいい。

この子はいーちゃんだけでなく、出夢くんともかなり関係が深いです。
殺し合ったり共闘したりする仲です。でももう決別しちゃいましたが。
私が1番印象的なシーンは、空港の滑走路で殺し合うやつ。
そこで最後にキスされて、朝になったら飛行機に引かれるよ、って去るシーンです。
私はここでBLもありだわ、って思いました。
出夢くん身体は女の子だから、純粋なBLかと言われたら微妙な気もするけど。あのシーンはとても良いので、そこだけでも見て欲しい。でも全部みてほしい。

以上、私の推しキャラベスト3でした。

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本当にみんな可愛いし、かっこいいし、魅力的なんですよね。

そしてそれを存分に発揮する、西尾先生の文章自体もまたとても魅力的なんです。

正直、冊数も多いし長いし、派生作品まで全部揃えようとすると安くはないので、初見さんに勧めるには少し酷な作品ではあるのですが、でも読んだ後は面白かった…!って絶対なる作品だと思っているので、興味があれば読んでみてください。

布教するつもりはなかったのにな、まあいっか。
また第2回をやります。

では。